2021/07/15 20:36

こんにちは、新古・中古きもの店くれはとりです。


今回はお着物の寸法、特に測り方について呟きます。


ショップの商品ページには必ず寸法を記載していますが、身丈について「おや?」と思われた方もいらっしゃると思います。
そう。
当店では「背身丈」と「肩身丈」の2種類が記載されています。

なぜかというと

私も最近知ったのですが、「身丈」を測る場所が地域によって異なるのです。
背身丈は背縫いの長さ、肩身丈は肩山から裾までの脇線の長さを測っていますが、
関東圏は身丈=背身丈、関西圏や九州は身丈=肩身丈 の場合が多いようです(あくまでざっくり)(着物屋さんのHPを見る限り)

中古着物の競り市は関西色が強いためか、身丈は肩山から測っているので、私は生粋の関東人でありながら身丈=肩身丈だと思っていました。
背縫いと脇線では、大体1寸(4㎝弱)の差がありますので、間違えてしまうと結構大ごとですよね。。。

オンラインショップ開設にあたり、関東以外の方にも誤解のないよう2種類の「身丈」を記載しています。


もうひとつ、裄丈についてです。
こちらは測る場所が十人十色、とまではいかなくても測り方に意見が分かれる寸法です。
少なくとも私は、4種類の測り方を見たことがあります。多い。
ちなみに全部長さに差があります。。。

ここまでくると「正確な裄丈」とはなんぞや?という問題になってきますが
そもそも裄丈は腕の長さだけでなく、骨格(肩幅)・肉付き・着物の素材などによっても変わる、少し曖昧なものでもあります。
「私の裄丈は〇〇㎝!それ以下もそれ以上も許さぬ!」というよりかは
「私の裄丈は〇〇㎝が理想。でも前後1〜2㎝は許容範囲」くらいに思ってもいいかな?


「和服はサイズが無くて誰でも同じものが着られる」というのが幻想だということは、お着物好きな皆さんご存知でしょう。。。
和服もサイズはとても大事です。
無理せず、ご自分に合ったサイズのお着物を楽しんでください^^

くれはとり